奇妙な大家との2人暮らし in ロンドン part 3
前回の奇妙な大家さんについての記事をもう少し書きます。
引っ越し始めて最初の2〜3日は、大家さんとリビングで座って会話をしたことがありました。
ある程度のコミュニケーションが大事だと思っていたからです。
私の前に部屋を間借りしていた方は30歳くらいの日本人の女性だったようで、名前をアキコというそうです。
3年間住んでいたらしい。
大家「アキコとはいい友達だった。彼女はよくこの部屋のソファでくつろいでいた。」
そんなことを話していました。
すると突然、
大家「今まで何人か日本人を受け入れてきたけど、君のような美しい人は初めてだ。」
大家「今日からミス・ジャパンと呼ばせてくれ」
陽気な性格のおじいちゃんなので、これくらいの発言は苦笑いで流しておりました。
しかし会話の中で、実年齢が55歳であることが判明しました。
私は65歳と聞き間違えたのかと思い、2回も確認しました。
私「フィフティ ファイブ?
フィフティ?」
私は今でも信じていません。
たぶんサバ読んでます。おそらく65歳です。笑
引っ越して10日目の2月12日の出来事。
大家「この前話したイタリアンのお店いつ行く?」
この頃の私は、ご飯連れて行ってくれるんだ〜。わーい。という感じで、今夜仕事終わった後ならいいよーって軽い感じで約束しました。
この日の夕方、仕事も終えてそろそろ帰ろうとすると、大家から連絡がきていました。
大家「準備して待っているよ」というメッセージと、自撮りの画像が送られてきました。
真っ赤なネクタイを締め、ジャケットを着た大家さんドアップの自撮り写真。
心の中でちょっとやばいなと思いつつも、合流し、大家さんの車でイタリアンレストランへ行きました。
合流して直ぐに気づいたのは、香水の匂い。
めっちゃくちゃ気合いを入れておりました。
レストランに着き、テーブルに案内されるやいなや、
大家「彼女にシャンパンを!」
とウェイターに注文。
どうも、私の誕生日を祝うためのディナーだったようなのです。
ウェイター「シャンパンはボトルのみの提供です」
私「あ、グラスのスパークリングだったら何でもいいです」
という感じで夕飯タイムがスタート。
彼の祖国のヨルダンの話や、彼が仕事でよく行くスコットランドの話、元嫁の話など色々聞かされました。
基本的に同じ話の繰り返し、完全に私は聞き手に回り、
「へー、知らなかった〜」とか、
「わー、面白い」を繰り返しています。
大家「いつか一緒にスコットランド行こう」
大家「いつか君と一緒に出かけたい」
そんなことを何回も言ってきます。
ふと、アキコの話になり、
大家「アキコとは良く一緒にでかけた。旅行もしたし、僕たちは時々、彼氏彼女のようだった」
大家「3,4回一緒に寝たし」
聞き捨てならない表現です。
“Slept”??
しっかりと確認したところ、彼はやはりsexという意味でsleptを使っていました。
アキコの話は8割は嘘だなって思うようにしておりますが、もし本当だとしたら、アキコすげー。笑
私は正直に、大家さんに「軽蔑した」と言っておきました。
大家さん「アキコは日本に住む彼氏と公式に婚約する前だったし、婚約した後は一度も触れてない。アキコは遠距離恋愛だったから、時々sexが必要だった。」と弁明。
やはりこの大家さん、テナントとして入ってくる子を次の妻候補のように捉えているのでしょうか。奇妙というか、ちょっと気持ち悪い人です。
大家さんの二回の離婚歴の話を聞き、私が「まだ結婚したい?」と聞くと、大家さんは即答で「もちろんさ、この先ずっと一人ではいたくない」と言うのです。
やはり毎日寂しいのか、ちょっと可哀想な人だなと思いました。
まだ続きます。