ハリーポッターのロケ地を巡る ~ハイランド編①~ ホグワーツ特急に乗ろう!
今回は、ほぼ1年前、2019年7月の旅行について記事を書きます。
ずっと書きたかったハリーポッターのロケ地巡りについて。
これは書き始めたら長くなるし、しっかり書きたいと思っていたので、時間のある時に書こう書こうと思っているうちに、なんと1年が経ってしまいました!
今回はスコットランドのハイランドへの旅です。
「スコットランドってどこ?」と思う方も意外と多いのですが、スコットランドとはイギリス、グレートブリテン島の北部を占める地域です。
イギリスに渡英する前から考えていた旅ですが、渡英から11ヶ月弱でようやく実行することができました。
何故、そんなに来てみたかったのかというと、ハイランドのフォートウィリアム(Fort William)駅から出発する ’’ホグワーツ特急‘’こと、ジャコバイト号(The Jacobite)に乗ってみたかったのです。
しかし、このフォートウィリアム(Fort William)、イギリスのかなり北にあり、ロンドンからは車で9時間もかかる場所なのです。高速バスもあるでしょうが、より時間がかかります。
あと、イギリスの高速バスは日本のバスよりもずっとサービスが悪いらしいのです。
私、イギリスでは、1,2時間以上バスに乗ったこともまだないので、ここで実際にどうだったかをお伝えすることはできませんが、定期的にサービスエリアには寄らないし、リクライニングにできる角度もかなり限られ、‘‘寝れない‘‘と、よく聞きます。
しかも月から金で働いていますので、行くなら土日で行かなければと考えておりました。
そこで今回利用したのが寝台列車!
カレドニアンスリーパー(Caledonian Sleeper)です。
寝台列車なら、金曜の仕事終わりに電車に乗り、土曜の朝に目的地に着くことができます。そして日曜の夜にまた列車に乗り、月曜の朝にはロンドンに帰ってくることができるのです。
カレドニアンスリーパーは、ロンドンのユーストン(Euston)駅からスコットランド行きの各駅列車です。
カレドニアンスリーパーのチケットはオンラインで事前に買いました。
私が購入したのは以下です。
Ticket type:Sleeper Solo Berth, Supplement only
金曜21:15 ロンドンのユーストン駅発 - 土曜09:55 フォートウィリアム駅着
日曜19:00 フォートウィリアム駅発 - 月曜07:47 ロンドンのユーストン駅着
金額は200ポンドでした。
これは、後で気づいたことなのですが、この金額は寝台列車のお部屋代のみです。
購入の際は、上記区間の列車代も込まれているか確認してください。
通常、お部屋代とチケットは一緒に購入可能です。
私の場合は、チケットを予約する時に、間違ってこのチェックボックスにチェックを入れてしまっていたようで、お部屋の代金しか支払っていませんでした。
チェックボックスにチェックを入れずに予約へ進めば、別途列車のチケットを購入する必要はありません。
既に列車のチケットを持っている方が、通常のシートから、ベッドのある部屋にアップグレードしたい場合に、チェックボックスにチェックを入れて予約へ進み、部屋代だけ支払えるようになっています。
私がこれに気づいたのは、なんと旅行が終わってからです、、
ジャコバイト号も人気なので、当日フォートウィリアム駅で購入することもできますが、事前の購入をお勧めします。
私が購入したのは、乗車日の3か月前の2019年4月6日。
(そんなに前もって購入する必要はありません、、)
ジャコバイト号は、フォートウィリアムからマレイグという港町を往復しています。
大人、往復、スタンダードクラスで、当時41.94ポンドでした。
Booking Feeの3.5ポンドも込みです。
https://westcoastrailways.co.uk/jacobite/steam-train-trip
ちなみに、ジャコバイト号の乗車券を購入する際に、窓際など席の指定はできませんでした。
2019年7月26日金曜の仕事終わり。
職場から20分ほど歩いた場所にあるユーストン駅へやってきました。
7月の金曜の夜は、駅も人で溢れておりました。
お菓子を食べながら、電車の時間を駅で待ちます。
余談ですが、これはイギリスで見つけた米菓子。ちょっとスパイシーな歌舞伎揚げという感じで、お気に入りです。
これをちょっと食べて、あとで電車の車内でも食べようと思っていましたが、美味しくて懐かしくて一瞬で食べ終わってしまいました。
駅構内の電工掲示板に、カレドニアンスリーパーの時間が表示され、気分も高まります。
当初、21:15発の予定だった列車は、Engineering Works by Netwark rail (線路の工事だったのでしょうか)の為、20:40に変更となりました。また、これに伴い、フォートウィリアムへ一本で行けるはずの電車でしたが、途中の駅で降りて、そこからバスに乗るようにと案内がありました。
1週間ほど前からメールで通知が来ていたので、これは承知の上でした。
また、当初はカレドニアンスリーパーの真新しい車両で旅行できるはずでしたが、導入が遅れている為、古い車両になりますという案内が出発の1か月前に来ました。
その為、一部屋につき20ポンド返金されることとなりました。
新しい車両が導入予定だったことも知らなかったので、往復併せて40ポンド返金になることに喜びました。。
そしてこれが寝台車両のカレドニアンスリーパー
やっぱり、なんだか古い?
何だか昭和感があります。
廊下が狭くて、まさに寝台列車という感じ。
自分のお部屋に入ってしばらくすると、スタッフの方がチケットを確認しに来ます。ドアをノックされるので、チケットを見せました。
この時、私のチケットはお部屋代(room supplement only)のみでしたが、スタッフの方もチラッと見ただけで気付かず、私も当時はそれが列車のチケットと信じていましたので、何の問題もなく、旅行ができてしまいました、、
お部屋の中はこんな感じ!
因みに、私が予約したのは、Solo roomなので往復共に1人部屋でした。
(チケットにsolo room と書いてありましたが、二段ベッドだったが故に、他の駅で誰かが乗ってくるのかもという不安が拭えず、上の段はほぼ使わずでしたが、、)
また、今思えば、もっと安い値段で相部屋にもできたのかと思いますが、なぜか1人部屋で予約していました、、、
予約する時にもう少ししっかり選択肢を確認すれば良かったと思いますが、1人は気楽だったので良しとします。
正面の窓の手前にある台を持ち上げると、洗面台になっていて、各部屋で、顔を洗ったり、歯を磨いたり、お水が使えます。(飲用ではありません)
実は、ここに洗面台が隠れていると気付いたのは次の日の朝で、前の夜は気付かず、わざわざ共有の多目的トイレ内で歯を磨きました、、
各ベッドには、このようなアメニティも置いてあります。
中には、カレドニアンスリーパーデザインのアイマスク、耳栓が入っていました。
また、こんなものも。
朝食のドリンク、希望の時間帯、そしてお部屋かLounge Carのどちらで食べたいかを選択します。
書き終わったら、それを外側の部屋のドアノブにかけておきます。
今回、線路の工事のため、フォートウィリアムには9:15ではなく、キンユーシー(Kingussie)駅に7時半頃着き、そこからバスに乗り換える必要があった為、かなり早いですが、朝食は6時半に希望しました。
場所はもちろんラウンジカーを希望。
移動中はぐっすり寝れました。
壁が薄いので、隣の部屋の物音や話し声は少し聞こえますが、そこまで気になりませんでした。
朝のラウンジ車両(Lounge Car)はこんなかんじ。
ラウンジという響きは、日本人の私にはゴージャスな場所を想像させますが、実際は、食堂車両という感じ。
手前にキッチンのようなコーナーがありました。
そこから出てきた男性のスタッフに、ハイランドブレックファスト、エッグロイヤル、ポリッジのどれが良いか聞かれました。
ポリッジはお粥のことですが、日本とは違い、米ではなくオーツ麦を使うようで、オートミールのような物です。甘くして食べるのが普通です。
この選択肢の中のエッグロイヤルがよくわからなかったのと、せっかくハイランドまで来たということで、ハイランドブレックファストをお願いしました。
じゃーん。
たまご、ハム、ソーセージ、トマト、マッシュルーム、、
要はイングリッシュブレックファスト。
と思ったものの、真ん中に黒い物体。
これは、ブラックプディングというソーセージの一種でした。
これはハイランドのあるスコットランドで人気な食べ物だそうです。
この時初めて食べましたが、塩気が絶妙で普通に美味しかったです。
朝食というより、ビールのお供という味わい。
朝ごはんを食べながら、窓からゆっくり眺めるハイランドの景色は本当に雄大で、とても美しかったです。
列車の旅にして良かったと本当に思いました。
朝ごはんを食べ終わり、部屋に戻ると間もなくKingussie 駅に到着というアナウンスが流れました。
荷物を持って部屋から出ると、廊下には列が。
体の大きい西欧人には、この廊下は特に狭そうです。
Kingussie 駅のホームです。
ここで降りた人たちの殆どが、バスに乗る人たちでした。
車掌さんもバスの場所を案内してくれたので、人の流れについて行き簡単にバスに乗車することができました。
鉄道会社が、路線工事に伴い手配しているバスなので、列車のチケットを持っている人は無料で利用できました。
バスで1時間ほど揺られ、フォートウィリアム駅に着きました。
9時頃に着いたと記憶しています。
ジャコバイト号(The Jacobite)は10:15発の為、まだ、待ち時間がありました。
フォートウィリアム駅には、カレドニアンスリーパーのラウンジがあります。
普通のお客さんは使えないようですが、私はSolo roomのチケットを持っていた為、ラウンジが利用できました。(おそらくSolo roomというのは、二等車、一等車両のクラスと思います。)
列車代払っていないのに、そんなことは知らない私は、ラウンジを利用できることに優越感を感じつつ入室。
ご自由にお取り下さい方式のお菓子たち。
スタッフがお茶も入れてくれました。ちゃっかりお菓子もとりました。
ラウンジにはシャワーもついており、カレドニアンスリーパーに乗った後や、乗る前に利用も可能です。
そうこうしているうちに、駅のホームが何だか騒がしくなりました。
ホームにジャコバイト号かやってきたのです!
私もすぐにラウンジから出て、出発前に記念撮影。
黒い車体と黒煙がかっこいい!
まさに映画で見たあのホグワーツ特急!!
ハリーポッター によって有名となりましたが、貴重なイギリスの保存鉄道の一つですのね、ハリーポッター に興味が無くても見る価値があるのではないでしょうか。
車体の一部はギフトショップになっています。
ここで感じたのはハリーポッター の偉大さ。
この駅に、この列車に乗りに来ている多くが観光客。
この鉄道も、ホグワーツ特急として撮影に使われていなかったら、売り上げも全く今と違うと思います。
本当にハリーポッター の経済効果はすごい。
これは一等車両です。
お茶のカップが置かれていて、どうやらティーサービスがあるようです。
私は二等車を予約したので、今回は残念ながらここには座れませんが、次回来ることがあれば絶対。
いよいよ、ジャコバイト号に乗り込みます。
つづく。